IBF世界バンタム級1位・西田、引退騒動の王者Eロドリゲスに「4団体統一の夢は僕がかなえます」六島ジムに初の後援会発足
ボクシングIBF世界バンタム級1位でWBOアジアパシフィック同級王者の西田凌佑(六島)が25日、同級王者のエマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)に「4団体統一は僕がやる。あなたの夢は僕がかなえる」と、対戦を呼びかけた。この日はジム初の後援会が発足し、大阪市内で同僚の日本ミドル級王者・国本陸とともに会見した。
ロドリゲスは2019年、井上尚弥(大橋)に2回TKOで敗れ王座陥落したが、今年8月に王座に返り咲きいた。現在の同級で最強との呼び声は高い。17日に自身のSNSで突然、引退を発表したものの、すぐに撤回。WBA世界同級王者・井上拓真(大橋)を含む、他団体王者との統一戦を呼びかけた。
西田は8月、IBF同級挑戦者決定戦を制し王座挑戦権を手にしている。「今はロドリゲスだけに集中。やりたい気持ちが一番。評価はバンタム級のチャンピオンの中でも一番。その選手に勝ったら本当のチャンピオンだしやりたい。辞めないとなっているならできると思っている。しっかり準備していく」と引導を渡す気満々だ。
強力バックアップも得た。ジム初の後援会会長は大阪で1200社の顧客を持つ「みのり税理士法人」の辻正夫氏。サッカー元日本代表の本田圭佑も15年来、サポートしている。辻氏は「みんな試合の直前までアルバイトしながらやっている。一生懸命、夢を追ってやっているので応援したいと思った。もう少しボクシングの練習、試合の集中できる環境を作ってあげたい」と、語った。すでに顧客の6社がジムへの支援を約束。日本ランカー以上に月額10~15万円の資金援助、ファイトマネーの増額などに充てられる。
実家の営む鉄工所で週5日、働く西田は「より集中できる。自分次第で結果を出せる。世界チャンピオンになって盛り上げたい」と、感謝。ミドル級の国本はスパーリング相手を探すのも難しく、米国への武者修行を視野。「海外の強いランカーとやって、どう思うのか、そういうのを味わいたい」と世界レベルへの成長への資金としたい考えだ。
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