太尊康輝、KO勝ちでWBC世界ユース王座獲得
太尊康輝、KO勝ちで世界ユース王座獲得
デイリースポーツ 4月17日 22時7分配信
「ボクシング・WBCユース世界王座決定10回戦」(17日、大阪市住吉区民センター)
日本ミドル級6位・太尊康輝(23)=六島=は東洋太平洋同級11位のペットスリヤー・シンワンチャー(タイ)を1回2分50秒KOで下し、世界ユース王座を獲得した。
1回、打ち下ろしの左ストレートを顔面にヒットさせ、ぶっ倒すと、接近戦から左アッパーを突き上げ、2度目のダウンを奪った。相手は大の字に転がり10カウント。170秒のKO劇で、見事な復活を飾った。
「一発目倒したワンツーのタイミングは、やってきたことが出た。(当たったのは)頭だったけど」と、会心の表情で振り返った。
昨年11月に東洋太平洋&日本ミドル級王座に挑んだが、当時の2冠王者・柴田明雄(ワタナベ)に7回TKOで完敗。ショックから進退にも悩んだが雪辱を決意。心機一転、リングネームも前原太尊康輝から変更した。
「鏡を見てシャドーボクシングなどしなかった。4回戦になる前のボクサーがやるような練習をやってきた」と初心に戻り課題に取り組んだ。右ジャブを丁寧に突き、試合をコントロールできたことが何よりの収穫だ。
「今まではパンチが当たれば倒れると思っていただけ。柴田戦の負けがあって、場面、作戦、組み立てを考えるようになった。組み立て方があるから、強いパンチがより強くなる。負けは自分が強くなるための肥やし」と、成長を実感した。
10勝(10KO)2敗1分けと節目の2桁星で戴冠。支えてくれたファンには何度も感謝し頭を下げた。「ベルトを抱っこして寝たいくらい。ユースの世界王者は誇り、この王者として価値を高められるようやっていきたい」と言い切った。
日本&東洋太平洋タイトルへの雪辱も一歩ずつ。「2年でも3年でも鏡の前でシャドーする練習を積んで、真面目に取り組んでいく」と気を引き締めた。
チャンピオンになりました
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