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2024.12.04 610gym

【ボクシング】西田凌佑、15日初防衛戦へ元全日本王者の妻が食事サポート「絶対に落とせない」

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ボクシングIBF世界バンタム級王者の西田凌佑(28=六島)が3日、大阪市内の所属ジムで練習を公開し、12月15日に控える初の防衛戦に向けて意欲を語った。

 大阪・住吉スポーツセンターで同級14位のアヌチャイ・ドンスア(28=タイ)とぶつかる1戦に向けて西田は「試合内容にもこだわりたいと思っているが、絶対ここは落とせないなっていう気持ちが1番強い」と結果にこだわる姿勢を示した。KOへの意欲を口にしながらも「力ずくではたぶん倒せない。今までの自分のボクシングを崩さずに、どんどん攻撃を仕掛けて、チャンスがあれば倒したい」と冷静に試合をイメージした。

 練習を見守った枝川孝会長は「以前と比べてパンチ力が強い。KOは無理やと思っていたけど、お世辞抜きで特に左のパンチ力が付いてきた」と評価。武市晃輔トレーナーも「これができたらKOにつながるんじゃないかという、1発を当てるための攻撃パターンは作っている」と防衛に自信を見せた。

 西田は現状のコンディションを問われ「調子いいなっていう状態です」と充実の表情。減量の改善が自信につながっている。

 11~12キロ体重を落とすのは変わらないが、今回は減量にかける時間を増やした。5月にエマヌエル・ロドリゲスから王座奪取した前回は、試合1週間前で残り3キロという状態で調整した。勝利こそつかんだものの「最後は結構急ぎ目で落としてしまって、疲れも抜けにくかった」と反省が残った。それを踏まえて、今回は2カ月前から食事に気を付け「1週間前に(残り)2キロで入ろうと思っている」というところまでスムーズに落としてきた。近大の同級生で、ボクシング元全日本女子王者の沙捺(さな)夫人が試合ごとに準備する手作りカレンダーに記入する体重を見比べても、前回との差は明らかだという。「おいしいものを食べるのが趣味でもある」という西田にとって、好物の生クリームたっぷりスイーツを口にできないのは辛い日々だが、家族のサポートも受けて、タイトル防衛に全てをささげている。今の楽しみは、計量後に妻のキクラゲ入りのおじやを食べること。愛情こもったリカバリー食で体を仕上げ、リングに立つ。

 今回の興行は、六藤ジムからほど近い会場で開催される。「減量面でも気持ちの面でも負担がないのが、本当にうれしい」。心身ともに万全の状態で迎える1戦で、西田が王者としての力を見せつける。

日刊スポーツです

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