ジムニュースGYM-NEWS

2023.12.19 610gym

日本ミドル級王者・国本陸が9回TKOで2冠目奪取!来年は竹迫への雪辱宣言「王者に勝ってこそ王者」

「ボクシング・WBOアジアパシフィック・ミドル級王座決定戦」(17日、住吉区民センター)

 日本ミドル級王者の国本陸(26)=六島=が中田勝浩(32)=井岡弘樹=を9回1分25秒TKOで下し、2冠目を獲得した。戦績は国本が10勝(4KO)1敗、中田が9勝(5KO)5敗1分け。

 本来ならメインイベントの予定が他会場興行でのタイトル戦との絡みにより、前座の4回戦より早い第1試合で登場。いつもは他選手の試合の流れを確認しながらアップするだけに「良かったです」と、1ラウンド目から全開だった。

 ジャブを丁寧に突き主導権を握ると、ロープに追い込み連打でダメージを与えた。その後も前に圧力をかけ、左右のボディーを効かせた。終盤には陣営からも「倒しにいけ」とGOサイン。何度もラッシュをかけると、レフェリーが割って入り、試合を止めた。

 「しんどいけどリスクを冒して倒しにいけた。そこを出せてよかった、スタンドでもTKOできたのは自信になる」と振り返った。8月、日本タイトル2度目の防衛戦では酒井幹生(角海老宝石)を相手に判定だっただけに、収穫を強調した。

 今年は3戦3勝、2冠王者となり世界ランクに入る可能性も高い。来年4月に日本同級1位・可兒栄樹(T&T)の指名挑戦をクリアした後、狙うは3本目のアジアベルトだ。

 「チャンピオンに勝ってこそチャンピオン。竹迫さんを目指して、一歩一歩上がっている。1個取ったので振り向いてくれるかな。世界ランクとか全く分からないけど、竹迫さんに勝って国内のチャンピオンになって、アジア、世界という段階がある」と見据えた。

 プロ唯一の黒星が2021年5月。日本ミドル級王座に初挑戦し、王者・竹迫司登(ワールド)に1回KO負けした。世界に羽ばたくためにも竹迫への雪辱は必須。「まずは国内最強を目指す」と、来年、竹迫へ再挑戦する準備は整ってきた。

デイリースポーツです

カテゴリ

ジムニュース

PICK UPおすすめ情報