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2022.10.10 610gym

西田凌佑 WBOAP王座V2 ジャッジ全員がフルマーク 来年は海外進出も計画

王者の西田凌佑(26)=六島=が3-0(100-90×3)の判定で同級14位のアルジュム・ペレシオ(24)=フィリピン=に完勝し、2度目の防衛に成功した。 

長身サウスポーの西田は序盤から距離をキープして多彩な右ジャブでペレシオの接近を許さない。7回には左ストレートを直撃させて挑戦者を後退させた。しかし試合3週間前まで原因不明の絶不調に陥っていたことなどを懸念した陣営の「KOを狙うな」との指示もあり、無理な追撃はせず、フルラウンドを戦い抜いた。ジャッジは3人全員がフルマーク。危なげないボクシングでベルトを守った。 

「正直倒しにいきたかったですけど、相手は一発があった。ここで負けるわけにはいかない。しっかり勝ちにいきました」。多少の不満は残しながらも、デビュー6連勝で今後につなげた。

 昨年4月に沖縄コンベンションセンターで元WBC世界フライ級王者の比嘉大吾(志成)に判定勝利。デビュー4戦目でタイトルを獲得した。同年12月には住吉区民センターで大橋哲朗(真正)に判定勝ちして初防衛に成功。初防衛戦前には右手首を負傷、今年に入っても腰痛を抱えるなど故障も続くが、周囲のサポートもあり、10カ月ぶりのリングで結果を残した。 

世界ランキングはWBC15位、WBO11位、IBF10位。バンタム級では3団体統一王者の井上尚弥(大橋)が主要4団体完全制覇を進めており、現状は世界挑戦のチャンスがない。井上が返上後の王座決定戦に出場できるようにランキング上昇に励む。陣営によると海外から試合のオファーもあり、前向きに考えていくという。

デイリースポーツです

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