武市ボクシング論 その2
第2回は・・・
『ボクサーが成功するために必要な事』
を書いていきたいと思います。
これも自分の個人的な考えなので宜しくお願い致します。
ボクシングに必要な要素
身体能力
努力
素直さ
賢さ
負けん気
自分を宣伝できるアピール力
以上です。
もちろんジムの資金力や世界のプロモーターとのパイプなどもメチャクチャ大切です。
そして優れたトレーナー。
しかしこれは選手個人ではどうすることも出来ないので省きます。
まっ、最初にそんな良いジムを選ぶ事は出来ますけどね!
それでは、まず・・・・
『身体能力』
誰もが見て、一番わかりやすい才能、尚且つ正直なところ一番重要です。
他者より優れた瞬発力、スピード、体のバネ、攻防の反射神経。これがあるだけでボクシングは絶対的に優位にたてます。
しかしながらこれは『生まれ持った才能』がほとんどです。トレーニングである程度補えますが限界があります。
じゃあ最初から身体能力が優れてないと勝てないのか?
決してそうではありません。
『努力』
優れた身体能力を持つ選手も、努力をしなければ頂点に立てないのがボクシング。
才能あるボクサーは、6回戦ぐらいまでは全勝であっさり勝ち上がりますが、8回戦、10回戦になってから案外・・・
気付けば平凡な戦績の選手にポコポコ負けだした。何て事は多々あります。
いくら身体能力に優れていてもボクシングは最長12ラウンドまであります。
身体能力だけではどうすることもできない『壁』があります。その壁を乗り越えるのが大変です。
逆にそこがボクシングの最も面白いところでもあります。
あれ?あのドン臭いのが追い上げてきたぞ?あの全勝の選手が苦しそうだぞ・・・これはもしや?!ってラウンドが長くなるほどドラマチックな事が起こったりします。
朝はしっかり走り、夜はジムでひたむきに練習する。これができないと壁を乗り越える事は不可能です。
方向性もわからないまま、がむしゃらに努力をするのも効率が悪いですが、やらないより絶対に良いです。
では方向もわからないまま突っ走るのか?
それを導くのがトレーナー。
『素直さ』
トレーナーが有能なトレーナーと仮定します。
そのトレーナーの話しをしっかり聞く素直さが大切です。屁理屈ばかりの選手や天の邪鬼な選手は必ず限界がきます。
もちろん自分の考えた発想を試すのは良い事ですが、そればかりではダメです。
大切なのは、まず耳を傾けて頭の中で理解し、試してみる。試してみた結果、わからない事や上手くいかない事はトレーナーに聞く。
有能なトレーナーなら必ず必要最低限のヒントやアドバイスをくれるはずです。
その話しを聞いて、理解し、試す。
繰り返して出来たら覚える。
そこに必要なのが
『賢さ』
殴りあいのボクシングですが、教えを理解して頭と体に染み込ませないと大成しません。ミットや口頭で教えてもらった事をシャドーやバッグで試す、次はマスやスパーで試す。
いつまでも成長しない選手は、このいたってシンプルな事が圧倒的に出来ていません。
翌日には何事もなかったかのように忘れています。
話しを聞いてハイハイと頷くも、実際は全く頭に入ってない選手が多くいます。
身体能力が優れて努力もでき、素直で賢くとも、まだ足りない要素があります。
『負けん気』
根性論は古いとされていますが、絶対に必要だと思っています。
ボクシングは同じ体重の者同士が厳正なルールのもとで殴り合う『タイマン』です。
人生で人を全力で殴った事も、殴られた事も無い人の方が圧倒的に多いと思います。
またレディ・ゴーで始まる俗に言う『タイマン』なんて経験したこと無い人の方が圧倒的ですよね。
皆が観てる前で闘うんだから興奮と恐怖に潰されそうになります。下向いて戦意喪失する選手もいます。
その中で必要な負けん気、厳しい練習に食らい付く負けん気が必要です。
プロ希望の練習生がプロボクサーに挑んで、ボコボコにされて鼻血ブー、最後はボディで倒される。
その翌日の練習に来ないってよくある話しですが、それでも必ず翌日に来る子は、大成するかは別としてプロとしてやっていけると思います。
最後に。
『自分を宣伝できるアピール力』
めちゃ強くて注目されて人気もあって・・・って言うのがプロボクサーの理想ですが、今の時代は自分からアピールしていかないと富も名誉も手に入れる事は難しいです。
世界チャンピオンと闘うだけの実力はあるけど、人気がない。
それでは余程の運が無いとチャンスは来ません。
今が自分のピークだ!今なら勝てる!と思っても実力以外の事が障害になり、そのピークやチャンスを逃してしまう事は、プロの世界では当たり前のようにあります。
日本で世界タイトルに挑戦をしようと思えば、安くても何千万円~高けりゃ○○億円の費用が必要となります。
高い金を払って世界チャンピオンに挑戦しても、会場にお客さんが100人しかいなかったら話しになりませんし、破産レベルの大赤字、さらに負けたら全くの無駄。
自分のファイトマネーのチケットを1枚買ってもらい、それが10枚になり、100枚になり、後援会や沢山のスポンサーができ・・・人気も出てきて、実力もこれなら何とかなる!と本人だけでなくジムや応援者が思えたらおのずとチャンスは巡ってきます。
そこには先にも書いたジムのプロモート力、興行力、世界へのパイプがなければいけませんが・・・
六島ボクシングジムにはあります(笑)
六島ジムでは有望な人材を探しています。
このブログを読んで少しでも興味がわいたなら電話してください。
アマチュア上がりも大歓迎。
もちろん未経験者も大歓迎です。
厳しいですが、責任をもって指導します。
って事で第3回もお楽しみに。
個人ブログよりメチャクチャ頑張って書いてるから見てね(笑)