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2025.04.29 610gym

6・8統一戦の西田凌佑 “ビッグバン”中谷潤人に対抗愛称命名“ブラックホール” 枝川会長「光を通さない。中谷のパンチも通さない」

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 「ボクシング・WBC・IBF世界バンタム級王座統一戦」(6月8日、有明コロシアム)

 WBCバンタム級王者の中谷潤人と王座統一戦を行うIBF同級王者の西田凌佑(28)=六島=が29日、大阪市内の所属ジムで会見を開いた。

 注目の統一戦まで1カ月半を切った。2月に中谷の3度目の防衛戦後、リング上で統一戦の“ラブコール”を送られ、それに応える形で実現した試合。西田自身も昨年12月に初防衛を果たした後から中谷戦を熱望しており、「指名戦か統一戦か分からなかった。それがしっかり統一戦に決まって、中谷選手に集中してやれるなという感じです」と気合を入れていた。

 年明けから早くも始動した。武市晃輔トレーナーが「内容としてはもう3試合分ぐらいやるイメージ」と話す通り、普段以上のハードワークで調整中だ。“仮想中谷”を想定した長身サウスポーのスパーリング相手探しは難航したが、ジムの枝川考会長がSNSのダイレクトメッセージを活用し、外国人選手に直談判するなど、練習相手探しに奔走。ともに世界ランカーでフェザー級のイライジャ・ピアス(米国)と英国人ボクサーを招集できた。

 下馬評では西田が不利とする見方も多い。それでも、陣営全体で中谷に挑む謙虚な“挑戦者”の姿勢を強調しながらも、西田は勝利に「自信があります」と言い切った。トレーナーとともに研究を進め、最強論争にも名前が挙がる強敵にも「(弱点は)なくはない」と相手の“穴”を突いていく構え。「全てのパンチを強く打てるので、まずはもらわないようにというのが一番」と守りを中心に勝利への道筋を立てていくつもりだ。

 すでに“ビッグバン”の愛称が定着しつつある中谷に、ニックネームでも対抗していく。同ジムのIBFインターナショナルスーパーフライ級王者・韓亮昊(ハン・リャンホ)が今回の統一戦に向け、『ブラックホール』の肩書を提案。枝川会長は「要はブラックホールって“謎”や。宇宙の謎。光を通さない。中谷のパンチも通さない。(西田は)謎めいているわけやん。西田の世界に入っていくというか、ブラックホールの中に吸い込まれていくわけよ」と説明した。

デイリースポーツです

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