西田凌佑 スーパーバンタム級に階級を上げ現役続行 ファンの声が「背中」押した
プロボクシングで6月8日の世界バンタム級統一戦に敗れた前IBF王者の西田凌佑（28＝六島）が19日、所属ジムで会見。スーパーバンタム級に階級を上げ、再び世界王者を目指すことを宣言した。
WBC王者の中谷潤人に敗れてから40日。去就が注目された西田が、自分の言葉で進退を明かした。
「スーパーバンタム級に上げて、続けます。負けたら（ボクシングを）やめようと決めていたけど、あの試合でやめると、後悔すると思ったので」
自身の悔しさに加え、ファンから届いた「声」が決め手になった。
「自分のSNSとか、ジムに“やめないで”とか“あの試合を見て、感動した”とか“死のうと思ったけど、試合で勇気をもらって生きようと決めた”とかメッセージをもらって。自分が好きでボクシングをやっているだけなのに、そう言ってもらえて、新たにやりがいを感じた」
試合中に負傷した右肩は「右三角筋損傷」と診断され、2カ月の安静を命じられた。手術が必要なら、リングを降りる覚悟を決めていたものの、経過観察で、メスを入れずに再起できることが判明。すでにランニングや軽い筋トレを始めている。
「スーパーバンタム級なら、バンタム級ほど減量で無理することはない。相手のパワーとか体格は大きくなるけど、一戦一戦戦って、また世界王者を目指したい」
再起戦は早ければ、今冬の予定。日本中に感動を呼んだ男が再び立ち上がる
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