ミドル級・国本陸と竹迫司登が3年半ぶり対戦 12月に「U-NEXT BOXING」第1弾 メインは西田凌佑の初防衛戦
プロボクシングの六島ジムは29日、大阪市内で会見し、所属するWBOアジア・パシフィック(AP)ミドル級王者の国本陸(27)が12月15日、大阪・住吉スポーツセンターで前東洋太平洋同級王者の竹迫司登(33)=ワールドスポーツ=の挑戦を受けると発表した。
両者は優勝賞金100万ドル(1億5290万円)をうたった同級トーナメント「プライズファイター」の準決勝で10月中に闘う予定で準備を進めていたが、同トーナメントの事実上の中止が突然発表され、立ち消えになっていた。
この日の会見にそろって出席した2人は同トーナメントが無くなったことに「腹だたしい気持ち」「残念な気持ち」と無念の思いを打ち明けるとともに、対戦が実現したことに感謝。2021年5月に当時日本王者だった竹迫に挑戦し、1回KO負けしている国本は「3年(半)前はすぐに負けてしまい、そこからもう一回、リベンジしたい気持ちでやってきた。次はかならず勝つ自信がある」と闘志。竹迫は「実力をしっかり上げてきていると思うが、自分も抜かりなく、気合を入れて準備を進めている」と返り討ちを誓った。
また、当日は東洋太平洋ライトフライ級タイトルマッチ12回戦も行われ、元WBOミニマム級王者の谷口将隆(30)=ワタナベ=が王者のタノンサック・シムシー(24)=タイ=に挑戦する。
タノンサックの世界ランクはWBC、IBF、WBOとも4位で、谷口は「勝てば、どの団体でも(世界ランクの)上位に入れる。チャンスがあれば、世界に返り咲きたい」と力を込めた。
この日の興行は「U-NEXT BOXING」の第1弾として行われ、メインはIBF世界バンタム級王者、西田凌佑(28)=六島=が同級14位のアンチャイ・ドンスア(28)=タイ=の挑戦を受ける初防衛戦。動画配信サービスのU―NEXTが独占生配信する。
プロ戦績は国本が13戦12勝(6KO)1敗、竹迫が20戦17勝(15KO)2敗1分け。タノンサックは37戦36勝(33KO)1敗、谷口は23戦19勝(13KO)4敗。西田が9戦9戦(1KO)、ドンスアは16戦16勝(7KO)。
サンスポです