【ボート】元ボクシング日本王者の金光裕治が待望の初勝利
【ボート】元ボクシング日本王者の金光裕治が待望の初勝利
デイリースポーツ 6月23日(木)13時39分配信
404走目で初1着の水神祭を挙げた金光佑治(右)と自分のことのように喜ぶ師匠の原田秀弥
「関東、近畿、九州地区対抗戦マクール杯」(23日、ボートレース多摩川)
ボクシングの元日本ミニマム級王者からボートレーサーに転身した金光佑治(32)=大阪、111期、B2=が23日、多摩川ボート1Rでインから逃げ切り勝ち。デビュー404走目にして待望の初勝利を挙げた。
金光は六島ジム所属で2003年4月にプロボクサーとしてデビュー。09年3月に東京水道橋の後楽園ホールで行われた日本ミニマム級タイトルマッチで10回KO勝ち、日本王者のベルトを獲得した。
しかし、この試合直後に病院に搬送され、頭部にダメージを受けたためJBC(日本ボクシングコミッション)から引退勧告を受け、同年5月にタイトルを返上して引退した。
その後はボートレーサーを目指して11年にやまと学校に入学。12年11月に住之江ボートでデビューした。なかなか初勝利を挙げられず苦しい戦いが続いていたが、ようやく先頭でゴールインする瞬間が訪れた。「うれしい。師匠の原田秀弥さんの前で水神祭を挙げられたのが何よりもうれしい。今節からスローに入るので、いつも以上に減量をしてきた。Sは全速で行けた。意外とプレッシャーはなかった。エンジンのおかげ。これからも1走1走、気持ちを入れて頑張りたい」と喜びを語った。
目前で弟子の初勝利の瞬間を見届けた原田秀弥も、「良かったよ。これだけ負けていたし、まさか自分がいる開催で初1着を獲るとは思わなかった。しかも、地元の住之江ではなく、関東の多摩川でやるなんて不思議だね」と感激の表情だった。
また、ボクシング時代の師匠である六島ジムの枝川孝会長も喜んだ。「やっとやなあ。『今回から内寄りのコースに入れるから、自信ある』って言うてたしな」。舟券歴約30年の枝川会長は、金光の出走レースを全てチェック。近況報告で泣き言が増える金光に、「そんなことしか言えへんのやったら、やめてまえ」と一喝したばかりだった。
3年7ヶ月
404走目
ようやく1着になった金光
おめでとう!
やればできるんやな
これからも頑張って1着になって下さいね