ノーランク古谷が元王者・中山下す
【ボクシング】ノーランク古谷が元王者・中山下す
10/31(木) 8:28配信
E27C61B1-9FD0-4CAF-9272-7447E25F6FDE
中山に対し、古谷は迷いのない右を打ち込み続けた
30日、東京・後楽園ホールで行われた52.5kg(スーパーフライ級リミット+400g)契約8回戦で番狂わせ──。元OPBF東洋太平洋フライ級王者で、現・日本9位の中山佳祐(31歳=ワタナベ)が、大阪から登場したノーランクの古谷昭男(21歳=六島)に0-2判定負け(76対76、75対77、75対77)を喫した。また、元日本&WBOアジアパシフィック・スーパーフライ級チャンピオンの船井龍一(34歳=ワタナベ)の引退式がリング上で行われた。
敵地で堂々の勝利となった古谷。パンチの打ち抜きは、戦績以上の強さを感じさせた
昨年3月、今年2月とKO負けが目立つ中山の迷いと、「格上の中山選手には、どんどん強気で向かっていくしかない」という古谷の決意の差が出た戦いだった。
サウスポーの中山は、丁寧に慎重に立ち上がったつもりだっただろうが、古谷は右ストレートを中心に、攻める姿勢を前面に出した。この右を外して左カウンターを狙う中山だったが、常に後手を踏むかたちとなり、気持ちの面でも押されることに。セコンドの「サイドから!」「縦!(拳を縦に放つ左ストレート)」という指示に反応し、古谷をなんとか止めようと試みるのだが、相打ちになっても優るのは古谷。「中盤、足が止まってしまい、打たれてしまったけれど、もう1度動かすことができた」という古谷は、サイドへ回り込む中山を歩いて追って連打を浴びせるなど、最後まで攻めの姿勢を貫き通し、敵地での勝利を手繰り寄せた。
これで初のランク入りを確実にした古谷の戦績は12戦8勝(3KO)4敗。敗れた中山は18戦11勝(5KO)5敗2分。
文_本間 暁
写真_菊田義久
ボクシング・マガジン編集部
ボクシングマガジンの記事です
古谷昭男!!やりました!!
皆様!たくさんの応援ありがとうございました。
今後とも宜しくお願い致します。