西田凌佑陣営の枝川会長が会見で独演会 「いい人同士の対戦」

プロボクシングの帝拳ジムは8月3日、都内のホテルで会見し、9月27日にトヨタアリーナ東京で行われる世界戦興行「Prime Video Boxing 16」のサポーティングカードを発表した。
前IBF世界バンタム級王者で、IBFスーパーバンタム級1位の西田凌佑(29=六島、11勝2KO1敗)は、同級2位サム・グッドマン(27=オーストラリア、22勝8KO1敗)とのIBF同級暫定王座決定戦を行うと発表された。
会見の壇上に、西田とともに上がった六島ジムの枝川孝会長は、会見がネット中継されないことを事前に確認していた。それで関西人の血が騒いだのか、最初に質問した旧知のベテラン記者の声マネをして、まず笑いをとった。その後、4団体統一王者・井上尚弥(大橋)への挑戦を2度、キャンセルしているグッドマンに関する質問が飛ぶ。
「グッドマンやからね。オーストラリアのいい人でしょ。日本のいい人、西田との戦いですから。いい人同士やから契約通りに(日本に)来て、戦うんやないですか」
さらに、西田のスパーリングパートナー探しで「難儀している」と明かすと、壇上に並んでいた坪井智也(帝拳)に対し「坪井さん、誰かアマチュアのいい選手いないですか?グッドマンタイプのいい選手、紹介してよ」と要望。WBC世界スーパーフライ級王座決定戦に挑む坪井は、アマチュアで日本初の世界選手権王者となっており、広い人脈に期待。坪井は苦笑いで応えるしかなかった。
会見終了後に西田とともに記者に囲まれた際には、7月14日(日本時間15日)の興行権入札のときの秘話も披露。6月にIBFから暫定王座決定戦の指令が出てからも、グッドマン陣営は交渉に応じず、入札になった。結果は西田陣営が61万ドル(約9900万円)で落札した。
吉報を西田に電話で伝える際、最初は「あかんかったわ…」と言ったという。西田が「ああ、そうですか」と声を落としたので、「いや、勝ったわ」と訂正すると「こいつ、ああ、そうですか、と」。いたずら心は、愛弟子にも及んでいた。
その西田のために、1億円近くをはたいて日本での試合を実現させた枝川会長。7月14日の時点で、円は1ドル約162円だったが、その後は約156円と円高になっている。現時点で約400万円が浮いた計算だ。ファイトマネー支払い時点で円相場がどうなっているかは不明だが、西田のタイトル戦も含めて、笑う門には福がくるかもしれない。
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