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2016.08.01 610gym

細川貴之が2度ダウンもドロー防衛 OPBF・SW級戦

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王者・細川がドローで初防衛 3日前に39度発熱を猛省
デイリースポーツ 7月31日(日)23時27分配信
王者・細川がドローで初防衛 3日前に39度発熱を猛省
 「ボクシング・東洋太平洋スーパーウエルター級王座戦12回戦」(31日、住吉区民センター)
 王者・細川貴之(31)=六島=が同級2位の挑戦者・斉藤幸伸丸(37)=輪島功一スポーツ=を相手に2度のダウン2を喫しながら、判定ドローに持ち込み初防衛を果たした。戦績は28勝(9KO)10敗5分け。
 斉藤は東洋太平洋、日本王座を合わせ、今回が6度目の挑戦だったがまたも届かず。戦績は23勝(13KO)8敗2分け。
 細川は14年に悲願の日本王座を獲得したが、右目網膜裂孔のため返上。昨年11月に東洋太平洋王座を奪い、2冠に輝いたが、この試合でアゴを骨折し、長期離脱。9カ月ぶりの復帰戦は明らかに動きが固かった。
 持ち前のトリッキーな動きで相手を翻ろうするも、2回、踏み込んだところに右フックを合わされ、ダウン。中盤以降、何とか盛り返したが8回、今度は左フックを合わされ、膝を付いた。
 8回を終え、途中採点は3人のジャッジともに74-76とリードされた。崖っぷちで「倒さな勝たれへん」と尻に火。左右フックを全弾フルスイングでぶちかまし絶叫して斉藤をロープに追い詰めた。
 王者の気迫に会場も熱狂。後押しされるように、終盤にポイントを重ねた。ジャッジ2人が113-113のドローとし、泥臭くベルトを死守した。
 3日前に39度の発熱。「スタミナが全然持たなかった。走れなかったから足が動かなかった。アスリートとしてやってはいけないことをした。情けない」と試合後は猛省した。
 二人三脚で歩んできた枝川孝会長との信頼関係が崩れた中での試合だった。ジム頭としての役割を果たさず、指示された仕事をすっぽかして知らんぷり。そんな態度に会長も激怒し、「人間として許せない。もう知らん」と1度は見放した。
 1カ月前、丸刈りにして全面的に謝罪。許されたわけではないものの、試合のために再タッグ。当然、コミュニケーションはなく、練習で綿密な作戦は立てられなかった。「会長に怒られて、まともに自分を見てもらえなかったことが苦しい試合につながった」と改めて師の存在の大きさが浮き彫りになった。
 枝川会長は「2回倒されて、ドローに持ち込んで防衛したのは大したもの。お客さんも盛り上がったし、細川史上最高の試合ができたんじゃないの。人間・細川を許したわけではないけど、ボクサー細川としては一皮むけた試合」と、一定の評価を与えた。
 ここ3年間、負けなし。IBF世界同級3位にランクし、狙うは夢の世界挑戦だ。「実力不足で世界なんて言ってられないけど、一からやり直して世界と言えるようにやっていきたい」。六島ジムのエースがしぶとく生き残った。
太尊、判定ドローに不満「中途半端」 次戦は東洋太平洋王者に挑戦
デイリースポーツ 8月1日(月)0時4分配信
太尊、判定ドローに不満「中途半端」 次戦は東洋太平洋王者に挑戦
 「ボクシング・8回戦」(31日、住吉区民センター)
 WBCユース世界ミドル級王者で東洋太平洋同級3位、日本同級5位の太尊康輝(たいそん・こうき、23)=六島=は東洋太平洋同級7位の李俊溶(25)=韓国=と判定ドローに終わった。戦績10勝(10KO)2敗2分け。李は5勝(3KO)4敗4分け。
 太尊は11月予定の次戦、東洋太平洋同級王者ドゥワイト・リッチー(オーストラリア)へ挑戦する方向で陣営は交渉を進めている。
 不安いっぱいの前哨戦となった。1回、右ジャブを効かせて、ペースを握ったかに見えたが、暗転する。
 2回、右フックをもらいぐらつくと、一進一退。太尊が強打の左を打ち込めば、相手は右フックで応戦。中盤は必死のクリンチで何とかピンチを逃れる場面も目立った。
 6回に相手にバッティングによる減点があり、最終的には3者とも76-76の引き分け。負けなかったが、いいところなく「中途半端、すべてが中途半端」とうなだれた。
 昨年11月、東洋太平洋&日本王者の柴田明雄氏に挑んだが7回TKO負け。進退に迷ったが再起し、4月に世界ユース王座を獲得した。世界を見据え、鏡の前でシャドーボクシングを繰り返すなど、基本から徹底した。
 しかし簡単にはいかない。「待って待ってボクシングするというのは、リズム的にできないのかあ。それがキャリアの差なのか」と唇をかんだ。
 それでも、ドローで次につなげた。「負けなかったのは良かった。もしタイトル戦の話があるなら、あしたからでもやらないといけない」と、すべての面でレベルアップを誓った。
大学院生ボクサー・坂本、骨折乗り越え8連勝 応援団の大声援支えに
デイリースポーツ 7月31日(日)23時46分配信
大学院生ボクサー・坂本、骨折乗り越え8連勝 応援団の大声援支えに
 「ボクシング・フライ級8回戦」(31日、住吉区民センター)
 大阪市立大工学部の大学院生ボクサーで東洋太平洋フライ級8位、日本同14位の坂本真宏(25)六島=が諸一宇(33)=尼崎=を圧勝の判定3-0で下し、デビュー8戦8勝(4KO)を飾った。諸は7勝(1KO)12敗5分け。
 左肋骨骨折の激痛を乗り越え、大きな勝利だ。プロ8戦目にして初めて受けた同大応援団からの猛烈サポート。絶対に欠場などできなかった。
 ステージ場には学生服姿の応援団、チアリーダーがそろい「さっかもと~」の大コール。ラッパも鳴り響く中、リングインした。チアリーダー2人がラウンドガールも務めた。試合中、鳴り物応援はさすがに止められたが、”市大魂”を全開に燃えまくった。
 2回、コーナーに相手を詰めると、左右の連打からリングにぶっ倒しダウンを奪った。その後も「さっかもと~」の声援に乗り、何度もあと一歩に追い詰めた。最終回も左右連打でグロッキー寸前にしたが、惜しくも仕留めきれなかった。
 1週間前のスパーリングで左脇腹を剥離骨折した。病院を何院も巡り、試合は痛み止めの麻酔を打って臨んだ。「出るからには勝つつもりだった。勝ててほっとしている」と、安どした。
 応援団の活躍舞台は普段、野球部など団体競技がメーン。個人競技のボクサーを応援することは初の試みだった。坂本は感謝感激。「応援団が後押ししてくれた。大学ですれ違っても、相手にされたこともない僕を応援していただいてありがとうございました」と頭を下げた。
 坂本は昨年は大学院試験の勉強を重ね、秋に合格。全日本新人王も獲得し、敢闘賞に輝いた。今年4月からは大学院生として工学部機械工学科で「チタニアナノチューブの形成」に関する研究に打ち込んでいる。
 授業を重ねながら、4月、院生&日本ランカー入り初戦を勝利で飾った。
とデイリースポーツに
細川貴之が2度ダウンもドロー防衛 OPBF・SW級戦
 OPBF・S・ウェルター級タイトルマッチ12回戦は31日、大阪市住吉区民センターで行われた。チャンピオンの細川貴之(31=六島)は2度ダウンを奪われたものの終盤に激しく追い上げ、同級2位の斉藤幸進丸(37=輪島功一S)と引き分けて初防衛に成功した。斉藤は6度目の王座挑戦だったが、スタミナ切れで惜しくもベルトを逃した。
◇OPBF・S・ウェルター級タイトルマッチ
細川貴之(六島)[0-1(111-115、113-113×2)]斉藤幸進丸(輪島功一S)
 細川は右ジャブで距離を取って戦い、斉藤は右ボディストレートを打ち込む立ち上がり。2回に接近したところで、斉藤の右ストレートがヒットして、細川は腰からキャンバスに落ちた。これで斉藤は勢いに乗り、プレスを強めた。4回終了時の公開採点は、斉藤が3ジャッジとも38-37で優勢。中盤も斉藤が前進、細川はアッパーで対抗するも、劣勢挽回までには至らない。両者効果的なパンチの応酬がないまま、8回終了寸前に斉藤が左フックを決めて、2度目のダウンを奪った。
 8回終了時の公開採点では3人のジャッジが2ポイント斉藤優勢としていたが、斉藤にはフットワークを使う細川を追う足がない。次第に息があがり、顔面をガードしてロープを背負い細川の攻撃を待つ態勢に。細川は必死にパンチを繰り出して、ポイントを積み重ねてドローに持ち込んだ。優位に進めながら、終盤に消極的な戦いをしてしまった斉藤には悔いが残る一戦だった。
◇75キロ8回戦
太尊康輝(六島)[引き分け(76-76×3)]李俊溶(韓国)
◇バンタム級8回戦
向井寛史(六島)[負傷引き分け3回1分12秒]川端遼太郎(真正)
◇フライ級8回戦
坂本真宏(六島)[3-0(78-73、79-72、80-71)]諸一宇(尼崎)
◇53キロ8回戦
ストロング小林佑樹(六島)[3-0(78-76、77-75、78-74)]神之浦博(真正)
とボクシングビートに
あと3試合ありました
4勝(1KO)1敗3分けで7月31日の興行を終えました
応援ありがとうございました

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