武市ボクシング論 その4
第4回は『ストレート』について書きたいと思います。
利き手をまっすぐ打つパンチがストレートですが、ボクシングのパンチの中で断トツで難しく、奥が深いです。
中学、高校の時に『高校レベルならストレートしっかり打てたら勝てる!』と言われていました。
その時は『そんなことあるかい!』と思っていましたが、決して大袈裟では無く、それほど重要なパンチです。
自分自身、現役の終盤になるまでストレートを自信を持って打てませんでした。
自分なりに考えて、一番しっくり打てて、尚且つ相手にしっかりダメージを与えられるストレートを身につけましたが、
現役の時はそれが果たして正解なのか、実はもっと良いストレートがあるのでは?と思いながらやっていたように思います。
その答えが見つかったのは、引退してからでした。
結果としては自分の打っていたストレートは、打ち方は少し違ったのですが理屈は合ってました。
それを現役の時は感覚でしか打っていませんでした。(勿論、今となれば細かな修正点はありますが・・・)
こうやって打つ時にヒット率が上がる。こう打つと強く打ててる、ダウンを奪ってる、けど実際どうやって打ってんの?
打てるけど説明できませんでした。
その答えを見つけた時は点と点が線で繋がった感じでスッキリしたし、現役の時ならもっと強くなれていただろうと思った瞬間でした。
トレーナーになればその感覚だったものを言葉にして伝えなければだめなので、今は自信を持って教えています。
その人に合ったスタイルは沢山あるし、否定も全くありませんが『ストレート』を強く打つための理論は1つしか無いと思ってます。
こんなんでええの?思われるかもしれませんが、これはストレート論の答えの終着点だとも思ってます。
自分のストレート論を皆に伝え続けてたら最近、名城コーチがその格言をパクッてます。
光栄ですw
ストレートは真っ直ぐ打つパンチなので足、腰、肩をしっかり回転させて腕を伸ばして打つ・・・。
ボクシング入門などの本にはよく書かれていますし、実際にそう指導してもらった人もいると思います。
自分もボクシングを始めた時はそうでしたし、そう思ってました。
色んな指導方法を否定するつもりは全くありませんし、歩んできたボクシングの道が違うので当然の事だと思います。
自分で辿り着いた答えは違いました。
『ほな、どうやって打つねん!』
気になった方は是非、六島ボクシングジムの門を叩いてください!
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
第5回もお楽しみに。