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2013.12.26 610gym

浪速のタイソン”が衝撃のMVP 全日本新人王

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【BOX】”浪速のタイソン”前原がMVP!圧巻の初回KO
スポーツ報知 12月23日(月)7時4分配信
 ◆プロボクシング 第60回全日本新人王決勝戦(22日、東京・後楽園ホール) ”浪速のタイソン”が衝撃のMVP奪取だ。ミドル級の前原太尊康輝(まえばら・たいそんこうき、20)=六島=が初回2分51秒に清野航(24)=石橋=をKO。同級日本ランク入りが決定し、1位の村田諒太(27)=三迫=との対戦を熱望した。技能賞はスーパーフェザー級の三瓶数馬(18)=協栄=、敢闘賞はライト級の池田竜司(18)=竹原=がそれぞれ受賞。対抗戦成績は東軍の49勝6敗1分けとなった。
 太尊が恐ろしい破壊力を見せつけた。初回、左アッパーを清野にヒットすると、そのままラッシュをかけダウンを奪う。立ち上がった相手に右、左と拳を高速回転させ、レフェリーストップ。「本能でまとめました。あんまり覚えてないですけど」と、この日のためにキツめにアテたパンチパーマの頭をかいた。
 札付きのワルは素材が違った。傷害事件などを起こして10年3月から12月まで少年院入り。翌年9月から、通っていたボディービルのジムで六島ジムの枝川孝会長(49)に出会い、ボクシングを始めたばかり。それでも昨年3月のプロテストでスパーリング相手に左アッパーを見舞い、失神KOさせた。パンチ力は天性。「貧乏やったんで、世界王者になってお金もうけしたかった」とハングリー精神は旺盛だ。
 ミドル級での日本ランク入りが決まり、村田と同じ土俵にも立てる。「今は雲の上の選手ですが、負ける気はしません。ミドル級で生きていくなら無視できへん存在。著書の『101%のプライド』も買いました。まだ読んでないけど」と将来的に倒すべき相手と定めた。重量級に現れた新星が、金メダリストを追い続ける。
 ◆前原太尊康輝(まえばら・たいそん・こうき)本名・前原康輝。1993年1月23日、大阪府生まれ。20歳。5勝(4KO)1敗1分け。188センチの左ボクサーファイター。
全日本新人王で太尊が見事MVPに選ばれた
新人王の戦いをすべてKOでしとめた太尊
うれしいMVP
全日本新人王の勝利に花を添えた

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